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語彙力は捨ててきた

【ネタバレ有】 TRUMP-TRUTH- 2015/11/21 13:00公演 感想的な① ※一部加筆修正

末満健一作・演出「TRUMP」をブルーシアター六本木にて観劇して参りました。
もちろんTRUTHも、REVERSEも!MARBLEは残念ながらスケジュール的に無理でしたので、泣く泣く諦めました…(土日遠征組)

まず、私について書きますと、ひとつ前の記事でも触れておりますが、特撮・テニミュを中心に若手俳優と、モーニング娘。’15を中心にハロープロジェクトを応援しております。ですので、TRUMPシリーズは必然的に通る道ではありました。
が、D2は本命でなく、ハロプロもまだ出戻りヲタになったばかり、劇団Patchは名前は聞いたことあるけど…という状況で「Dステ版TRUMP」「LILIUM」「SPECTER」はDVDのみでの視聴となっております。
ピースピット版は言わずもがな…って感じですので、若干勉強不足の点があります。

また、中の人ネタを交えて書く傾向があるので、そういうのいらんがな!っていう人、それ以前にTRUMP以外のシリーズ(LILIUM・SPECTER)をご覧になってない方、盛大にネタバレ盛り込みますのでご注意ください。


前置きが長くなりましたが、今回はまずTRUTHについての感想を書いていきたいと思います。
いや、もう何から書けばいいのかわからないんですけども…とにかく一言だけ言うとすれば「観に行ってよかった」。これに尽きます。
福岡の田舎のほうに住んでいるので、基本的に本命の俳優がいなければ、わざわざ遠征してまで舞台を観に行くことはあまりしないのですが、今回はキャスト発表前からチケットを取る気満々でした笑
おかげで、4列・3列と至近距離で観れてよかったんですけどね!


<印象に残ったシーン・セリフ>

●冒頭の老賊
下手通路から老賊が登場。「たくさんの亡霊がこっちを見ている」という言葉に早速SPECTER!!!と反応された方も多くいらっしゃると思います。
また通路からステージに上がるまでに追加セリフがあったのですが、思い出しきれず…すみません(T . T)
Dステの時から気になっていたのですが、「クランの跡地」であるその場所に、人間がいるということは4500年の間に、人間の土地になってしまったということなのでしょうか。
まあ4500年もあれば変わるか~…って感じもしますけど、ね。
また、今回の追加で「この辺は疫病で滅んだ」というセリフもありました。それは人間の疫病なのか、はたまたヴァンプの間で流行った疫病なのか…ほんの些細なセリフでも、末満さんのことですから、何か裏があるんではないかと勘ぐってしまいますね。

 

●キャストパレード
新曲と振付が美しい~(T . T)今回のお目当て&目の前が立ち位置というともあってクラウス(陳内将)とアレン(武田航平)をガン見!だがしかし!
ちょうどアレンとクラウスがダンスをしながら入ってくるところで、1列前に遅れてきたお客さんが…orz
一番楽しみにしてたのにちきしょーーーって感じでめっちゃ恨んでますから笑、皆さんも時間に余裕を持って劇場にはお越しください(T . T)最悪、遅れてもキャスパレ真っ最中だったらちょっと待ってくださいマジで、お願いします…。しかし、全員でソフィー・ウル・アレン・クラウスを囲んで踊っているところは、すごいカッコよくて鳥肌でしたね。


●ソフィーの回想+ラファエロとソフィーの関係
今回はウルと2人での回想ではなく、ソフィー1人でした。
REVERTHとの区別がはっきりした分、セリフ量が尋常じゃない。
更に追加シーンもあり、まっぴちゃんはすごく大変そうでした…。
しかし、その追加されたソフィーがクランに来た頃のシーンでは、ダンピールということで早速嫌がらせを受けるソフィーを、ウルの兄であるラファエロが助けています。
そこからソフィーがラファエロを尊敬しているように感じとれ、ウルも「ソフィーの剣はどことなく、兄さんに似ている」と。
もしかしたら、ラファエロがソフィーを助けたのは「同じダンピールであるウル」をソフィーに重ねてしまい、思わず助けたのではないかと私は推測しました。
しかし、それを考えるとラファエロがソフィーを殺そうとするに至るまでの行動が、より虚しくて切なくて、哀しく感じられました。
もし、ラファエロがデリコ家の者でなければ、ソフィーと仲良く!とまではいきませんが、良い関係が築けていたのでは?と思います。これはダリ卿にも言えることかなと思うのですが、この件はまた改めて。

 

 ●ソフィーとウル
Dステ版では、ソフィーに一方的に関わろうとするウル。それを「関わり合いにならない方が良い」と促すソフィー。最終的に友達として描かれてはいるものの、どういった経緯で絆が深まったかという描写が曖昧だったような気がします。
今回、2015年版ではソフィーのウルに対する拒絶がわりとはっきり描かれています。ウル「僕たち友達じゃないか」ソフィー「君と僕が友達だって?ふざけるな!!」と。
その後、ソフィーが地下の書庫へ向かうと、TRUMPに関する本を読むウルがいます。「落ち込んだ時はここに来ると言っていたから」
そして「ごめん」とウルに謝るソフィー。このやり取りがあるだけで、この2人にはやはり他のクランのヴァンプたちとは違う友情関係があるのだな、とわかります。
ですから、最後のクラウスに永遠の命を懇願するウルがソフィーを襲うシーンや、「生まれ変わったら、君になりたいな」という台詞は更にこの物語を重いものとさせました。

 

●永遠の繭期にかわいい女の子たくさん
TRUMPになりたいウルはソフィーにその話を持ち掛けます。「永遠の繭期だ!」
もちろん、ソフィーは断ります。「永遠に繭期なんてごめんだ」
永遠の《命》から、永遠の《繭期》への変更にはゾクッとしました。が、もっと衝撃なのはこの後。
「じゃあ君の代わりに仲間を作らないと。そうだな~、かわいい女の子たくさんだ!」
LILIUMのことかああああああああああああああ(発狂)
座席で目を見開く俺氏。もちろん後付けではあるのですが、この先のことを考えると、本当にソフィーはウルのことが忘れられんのだなあと。ある意味呪縛というか、本当に呪いのような。
それを実現しちゃうソフィーもソフィーだよ!って感じですけどね()


●ソフィーと臥萬里とティーチャーグスタフ
臥萬里の自己紹介シーン。日替わりネタが無くなったのに対し「俺は馴れ合うのが嫌いだ」という台詞がありました。もちろん、萬里は人間ですからヴァンプたちとはずっと一緒に行動というわけにはいきません。
しかし、ソフィーと目が合った瞬間にニヤける萬里。それを見て「ああ、ノームがいる」と純粋に思いました。役者も作品も違うのに、何故だかノームだということだけははっきりわかる。
萬里はソフィーを見て何を思ったのか。育ててくれたロダンさん(義父)やハリエット(義姉)、そしてあの‶臥萬里〟を思い出したのでしょうか。
そして萬里といえば。ティーチャーグスタフと萬里のシーン。何気ない、ただグスタフが「人間(ヴァンパイアハンター)がクランにいるのが気に食わない」というだけのシーン。
でもこれものすごいことで、SPECTERのパンフレットにあった小説を読まれた方ならわかると思いますが、萬里の母親を殺した張本人=片目が銀色の吸血種=ティーチャーグスタフが目の前にいるんですよね。もちろん当人同士は知らないでしょう。何気ないシーンですが、私にはとても恐ろしく、悲しく感じました。

 

●ピエトロとティーチャークラウス
今回追加セリフの中で、結構ドキッとしたセリフ。
「君は何でここにいるんですか?」という、クラウスからピエトロへの問いかけ。
クラウスはもうわかってるんですよね。ピエトロはごまかしますが、もうバレてるんだろうなとは思ったでしょう。

 

●臥萬里とティーチャークラウス
ソフィーをクラウスから遠ざけようとしているのが、よりはっきり描かれていました。
クランを案内する場面では、はっきりクラウスについて来るなと言っています。
ピエトロと同様、クラウスは萬里の本当の目的に気づいていたのでしょうか?

 

●ジョルジュとモローとラファエロ
Dステ版では「ジョルジュのギャグ百連発~!」でお馴染みのあのシーン。今回は「ギャグベストセレクション」になっています。それどころかギャグですら、繭期のせいになってますけど症状がギャグで済んでよかったね()
実は私はシリアスシーンにギャグが入るのがあんまり得意ではなくて、今回全体を通してギャグシーンや小ネタが減っていてとても見やすいなと感じていました。
それだけに、ちょっと心配していたこのシーン。まず2連発くらいギャグを披露。えーっと、中身は覚えてないですごめんなさい。いや、おもしろかったんですけど…笑
すると、ジョルジュが徐にダミーの短剣を取り出し、自害をするフリをする。焦ったラファエロはジョルジュを止めようとする、そこで走ってきたモローに刺される…という演出に変わっていました。
ラファエロって案外優しいんだね」というジョルジュ。そうなんです。
やはりギャグの真っ最中に刺されるって、あまりにもラファエロ兄さんが惨めで滑稽な気がして、なんだか腑に落ちなかったんですけど、今回のこの演出に変更されて、すごく良かったなと。
ソフィーの回想シーンも含めて、やっぱりラファエロって優しいんですよね。あと、地味にモローの「もうこれが、自分たちの意思かどうかもわからないんだ」という台詞が重くて好きだったりします笑

 

ラファエロとアンジェリコ
アンジェリコ様ーーーー!!!!相変わらずアンジェリコ様登場シーンのバンギャのみなさん(違)が元気で何よりでした。
あと、密かに「純潔倶楽部」なるものが発足された模様。何それライチ☆光クラブ的な????←
今回、この2人も微妙に以前のものと関係性が変わってきていて良かったです。
クラウスに燃やされてしまったラファエロに対し「僕が殺さなきゃダメだったんだ!!!」と独占欲を顕わにするアンジェリコ様。
そして「いや、死んじゃダメだったんだ…いつか血盟議会の幹部に2人でなりたかった」と。ああああただのライバルじゃなかったあああああああああああああああああああああ何その設定おいしすぎるんですけっどおおお!
これはラファエロとアンジェリコの確執を描く「COCOON(仮題)」が超超超気になります。末満さん早よ!!!舞台化はよ!!!!
アンジェリコ様がラファエロに対し「親友」と言っていたのも気になるし、やはりこの二人にはただのライバルだけじゃ済まされない何かがあるんですね。

 

●アレンとクラウス
良い意味で何も変わらず、でも愛情は更に深まっていた2人のシーン。どれもこれも美しくて、切なくていちいち胸がキュンキュンしました…。
でもちゃんじんこと陳内将の圧巻の演技で涙すら出ずに、真剣に見入りました。アレンが星に手を伸ばすシーンでは、アレン役の武田航平くんの笑顔が眩しくてキラキラしてて、私の理想のアレンでした。
アレンが懲罰房に入った際には、メリーベルと会ったことがあるような言い草をするクラウス。ここも追加セリフでしたでしょうか?
クラウスは「遠くから見かけた」と言っていましたが、それだけではないような気がします。この詳細が知れるのは、いつになることやら…
しかし、本当に陳内クラウスが本当に完璧で終始体が震えるほど、素晴らしい演技でした。個人的な俳優さんの感想はまた改めて書く予定ですが、本当にこの2人に関してはTRUTHが好きすぎてちょっともうこれだけでもお腹いっぱいな感じでした。

 

●ラスト~カーテンコール
クラウスがソフィーを咬む直前から最後の方までの記憶が割と曖昧なのですが、言葉にできないくらいすごかったです(語彙力)
ただ4500年後のソフィ―がクラウスを探している話に戻ると「おいテメー、リリーをあんな風にしといてこの野郎(#^ω^)」って感じでしたが、まあそれは置いといて(おーい、置いとくんかーい!cv.あゆみん)
一番最後の最後、ソフィーがクラウスに両の手を伸ばす演出に変わっていたのですが、それは反則やろおおおと思いながら思わずため息が出ました。
感動とかそういうのではなく「末満さんようやってくれはりましたわ…」というなんかちょっと関心というかなんだろう。最後は「まじか」とポツリと呟きました。
そんなの束の間、カーテンコールが始まるとBGMがまさかの「Requiem for Blood」!!!(Dステで開演時に流れていた曲)
この曲めっちゃ好きだったので生で聴けたのもうれしかったし、観終わってどっと力が抜けてそこから一気にボロボロ涙が止まりませんでした。
心が浄化されていくような、でも繭期だし、話すごい重いし鬱だし…みたいな…。劇中からボロボロ泣くことは結構あるんですけど、今回のようなケースはなかなかないので、新鮮でしたね。
最後はトリプルコールまでしていただき、幕が下りました。


とりあえずこれだけでめっちゃ長くなったので、キャスト感想についてはまた改めて書きます!たぶん!頑張る!
遅くても今週末には!あとREVERSEの方と小ネタ・日替わりネタなど、LILIUM・SPECTERも含めての考察とまではいきませんが、少し気になっている点なども。
もし間違っていたり、勘違いしている点があれば教えていただければと思います!!!

(どぅーでもいいこと)
あいぽんのホーム画面が陳内武田、ロック画面が武田アレンになりました